SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF](A16)のお話

さて初めてカメラ関係のレビューはTAMRONAps-c一眼レフ用のレンズである、SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF](A16)についてです。

さてまずはスペックからです。

焦点距離 17-50mm

解放F値 F2.8(全域)

最短撮影距離 0.27m(全域)

手振れ補正 無し

大雑把に書くとこんな感じですね。このレンズで特筆したいのは、安さです。某中古カメラショップで約1万円で購入できます。画角的にキットレンズの発展としても使えます。

では使用してみた感触を書いていきます。

①重く感じる

F2.8という特性上大型化や重量が大きくなるのは仕方のないことですが、少し重く感じます。重心もレンズのほうにあるようで、引っ張られる感じです。まあ約430gなのでこのスペックのレンズとしては軽いほうでしょうか。

②AFのスピードは△

AFのスピードはどちらかというと遅いです。よって撮影のレスポンスも遅くなっています。スナップ撮影などでは気にならないなら、いいんじゃないでしょうか。

③描写はあまあま

絞りF2.8だと甘々な写りで、F5.6~8だと少しだけシャープ寄りになります。拡大しまくるって人じゃなければ全然使える描写力だと思います。

④周辺減光+パープルフリンジが発生

周辺減光はカメラ側の補正などでどうとでもなりますが、パープルフリンジが結構出ます。

↑電車の行先表示や照明の周りに紫色が

拡大してみてみます。

まあ安いレンズですし、これも愛してください。

最後にいくつか作例を

1枚目は台湾の九份で撮影した写真です。九份は階段の多い街並みや、お茶屋さんがいっぱいあるのが魅力的ですね。高いところにあるので見下げれば写真のように海も見えます。

曇りっぽくてモヤっとした感じがきれいでした。

2枚目は新鶴見操車場に停泊中のEF65牽引の4073レです。冬場は暗くなってしまいますがF2.8のレンズなので明るくできます。これは手持ち撮影でした。

最後に

このレンズについて書こうと思ったのは、自分が買う前に知りたかったからです。今でこそ私の所有レンズの中で一軍に属していますが、買った直後はパープルフリンジに驚いたものです。生のレビューを見るに越したことはありません。

またこの価格帯のズームレンズとしては全く文句はでません。むしろ安いくらいです。Aps-c機を使っている方に非常にお勧めのレンズです。

 

更新①(2024/2/7)

大事なことをいくつか書き忘れていたので、書いておこうと思います。

①手振れ補正がないことについて

手振れ補正がないことですが、F2.8という明るいレンズですから無光源でもない限りは大丈夫だと思います。まああるに越したことはないですが…

参考にに上の機関車の作例は1/13秒、F値開放の手持ちです。

②D7500ではライブビュー撮影時AFが使えない

これを書き忘れていたのは大きなミスです。買ってから気づいたのですがD7500では、ライブビュー時にAFが使えません。D7500はNikonのAiレンズ群などでもAFが使えないので、しかたないとは思います。D7500をお使いの方は気を付けていただくとともに、ほかのボディをお持ちの方も、店頭で確認してからの購入をお勧めいたします(私は某大手通販サイトで購入したため、確認をしませんでした)。

最後にこのレンズをお勧めする方について(D7500以外で検証していないので、店頭でしっかりと確認してから購入してください)

全体の方

描写ははっきりいってキットレンズ以下で甘々なので、どうしてもはっきりとしていないと嫌だというひとは24-120mm F4や比較的最近の24-70mm F2.8を購入しましょう。このレンズは価格の手軽さと解放値が強みのレンズですから。

D5000系列、D3000系列、D7000系列(D7500以外)をお持ちの方

キットレンズなどからのステップアップに最適だと思います。F2.8もありますと、夜間での撮影もしやすくなると思います。手振れ補正がないので三脚で固定するか、SSを稼ぎましょう。

あとD3000系列、D5000系列をお持ちの方は、レンズ内モーターのあるこのレンズのNII型を購入しましょう。間違えるとMFレンズになります。

D7500をお持ちの方

基本はD5000...の方々と同じように扱えますが、ライブビュー時でAFが使えません。ライブビュー時にAFを使わない方にはお勧めしますが、先ほど挙げたようなレンズもあるので購入前に今一度考えてみてください。安物買いの銭失いにはならないように。

Z50、Zfc、Z30をお持ちの方

検証が現在はできないので所持者の方に検証は託します。